毎日の仕事に追われながらの転職活動は、十分な準備を行えずに面接を受けるなんてことも珍しくないはずです。
自分は人に誇れる経歴があるから大丈夫、人と話すのは得意だから模擬面接なんていらないでしょ、なんてあなどっていては不採用になり兼ねません。
転職面接では、自己紹介、自己PR、志望動機、そして、1番大事ともいえる「転職理由」が聞かれるのでしっかりと準備しておきましょう。
面接官は面接でどういった経歴があるのか、どういったスキルを持っているのか見るのではありません。それは履歴書や職務経歴書で十分にチェックできるからです。
面接官はどういった点を面接で重視しているかといういうと、仕事に対して前向きな考えがある人間か、この人と一緒に働きたいと思えるのかどうかという点を見ています。
転職理由は、仕事に対して前向きな人間性であるかがはっきりと分かる質問です。転職理由はマイナスな内容のものが多いですが、面接官に仕事に対してやる気にある人間という印象を与えられるポジティブな答えを用意しておきましょう。
では、「面接官に仕事に対する前向きな姿勢が伝わる転職理由」とはどう作ったら良いのでしょうか?
200字程度がちょうど良い
転職理由を聞かれた時にやる気を見せたいからと言って長々と転職理由を述べるのはNGです。転職理由は短く簡潔に答えるように努めてください。
ネタを小出しにするイメージで200字程度にまとめ、あとから面接官にたくさん質問してもらえるように心がけてください。
転職理由はポジティブに話す
パワハラ、セクハラ、残業時間、土日出勤などの本当の転職理由は話さないのがポイントです。こういった転職理由はただの愚痴話になってしまいます。
志望動機につなげる
転職理由はどれもマイナスに取れることが多いです。残業時間やノルマ、人間関係、やりたい仕事ができなかったという転職理由は、志望動機に絡めてプラスに話すことが大切です。
例えば、ノルマがきつかったから転職したい方は、次のように転職理由を答えみるとよいと思います。
「今の職場は、売上をとても重要視する職場です。ノルマが大切なことは私も重々承知しておりますが、顧客様と密にコミュニケーションを取り合ってお客様が納得する形でサービスを提供したいと考えております。御社の○○部の方針のお客様とのコミュニケーションを重要視するという点に強く心を打たれ、御社で貢献していきたいと思っております。」
活かしたいスキル、知識を主張
未経験分野の転職なら、今の職業と転職先との仕事の業務を考えて、活かせるスキルがないか考えてみてください。全く違う職種への転職でも今まで培ったスキルをアピールできれば採用へと近づきます。 例えば、営業職から事務職への転職であれば、営業職で培ったコミュニケーションスキルを活かして社員同士と会話をし、円滑に事務作業を進めることができると言い切りましょう。
胸を張って堂々と大きな声で
転職理由を話す時は、話す内容ももちろん重要ですが、話し方も採用の合否に関わってきます。面接の話し方の基本は、相手の目を見て堂々と胸を張って大きな声でゆっくりと話すように心がけましょう。
面接官を納得させることのできる転職理由を述べていても声が小さくボソボソ話していたり早口すぎては、転職理由は他の人が考えたのかな?覇気がないから一緒に働きたくない、などと思われてしまうでしょう。
まとめ
転職面接では、圧迫面接でいじわるな質問をしてきたり、嫌味を言われるケースもあります。どんなにプライドが傷つけられても平常心で挑むことも大事です。
自意識過剰で上から物を言うような話し方もNGです。自意識過剰すぎる人は同僚や上司と上手にやっていけないかもしれないと思われてしまうので、下手に出る気持ちを忘れないようにしましょう。