転職面接の時に気を付けなければいけないのは、「学生の就職面接」と「社会人の転職面接」は聞かれる内容が異なるという点です。
転職が始めての方は自分は話すのが得意だから、コミュニケーションスキルが高いから大丈夫とあなどっていては痛い目を見るかもしれませんよ。学生の就職面接は難なくクリアできても転職面接は勝手が違うことを頭に入れて転職面接の準備を行いましょう。
では実際、学生の就職面接と社会人の転職面接ではどの点が異なるのでしょうか?それぞれの自己紹介の例文を見ながら解説していきましょう。
自己紹介例文~新卒採用編~
「○○大学○○学部○○学科の○○と申します。本日はどうぞよろしくお願い致します。
私は大学で陸上部に所属しマネージャーを3年間努めています。マネージャーとして選手がベストポジションで練習や試合に参加できるよう、選手よりも30分も前に到着して準備を行っています。
また、1人1人の記録をPCで管理し毎月選手に記録成績を渡すといった選手管理を行っています。
部活動で毎日続けてきた人よりも早く到着すること、記録管理のスキルを御社の営業部で役立てることができるのではないかと思い、御社を志望しました。
どうそよろしくお願い致します。」
(約30秒)
自己紹介例文~中途採用編~
「改めまして、私、○○と申します。本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございます。
私は○○大学を2010年に卒業後、新卒でT会社に入社し、今年で5年間目となります。住宅販売部門の個人営業部で戸建て住宅の営業をしております。
お客様の要望はもちろん、潜在的ニーズ、将来性を考えた住宅提案を行い、一世代だけではなく長年住み続けられる住宅を目指して提案を行っております。
入社1年目には全国で入社した新卒社員の営業成績トップ10に入り、社内表彰を受けました。私は富裕層の方への営業が多く、年配の方、富裕層の方とのコミュニケーション能力には自信があります。また、休みの日に営業所の20代~30代の若手で近況報告や住宅市場の研究を行う勉強会を自主的に開きまして、リーダーを務めています。
学生の頃から○○の分野に興味があり、再度挑戦させて頂きました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
(約1分)
大きな違いは「職務経歴」
この2つの例文を比較して、どこが違うか分かりますか?
1番の違いは、転職の面接は「職務経歴」を話していることです。どのような部署でどのような仕事に就き、どのような功績を挙げたのか、培ったスキルや知識を伝えます。
学生の頃の話を盛り込む必要はありません。学生時代に部活動で功績があった方は話したいところでもありますが、新卒で入社した会社を選んだ理由などに一言付け加える程度にしましょう。
まとめ
転職面接の自己紹介では、社会人らしい言葉遣いを意識しています。冒頭の「改めまして」や「お忙しい中、貴重なお時間を頂き」といった社会人言葉が使われています。この言葉を入れるだけで丁寧なサービスのできる人だという印象が強くなるので使っておくべきでしょう。
自己紹介の時間は30秒~1分がベストタイムです。
自己紹介の時間は面接官が履歴書や職務経歴書にさっと目を通す時間と思っておきましょう。長すぎては要点が伝わらず、何を主張したいのか分からないトークになってしまうので注意です。