面接必勝法

ベンチャー企業の人事・教育担当が面接対策について書いてみます。

介護の面接で落ちる人にありがちな質問の回答と改善点

【広告】このブログの記事はアフィリエイトプログラムを利用した広告を掲載しています。

介護業界は深刻な人手不足に陥っています。2025年、団塊の世代が後期高齢者になる時期には全国で約38万人もの介護職員が不足するとされています。

そのため介護職員は引く手あまた。ただし誰でも採用されるわけではありません。介護の仕事は定着率が悪いこともあり、採用コストが大きくなるので、どの企業も慎重に採用します。

人手不足の介護業界、参入障壁が低く採用率も高いけど・・・

介護業界は正直、かなりの人手不足です。介護職員が足りなくて、介護施設がオープンできないケースも実際にあるほど。施設で働く介護職員にはとくに資格が必要ないため「誰でも明日から介護職員になれる」のが現状です。

人手不足を反映して採用率も高いため、介護業界には多くの人材が流れ込んでいますが、最近は採用活動に慎重になっている企業が増えています。

志望動機に「介護は誰でもできる仕事」「ほかに仕事がない」ではダメ

介護職を希望する方のなかには、ほかの業種で仕事がうまくいかなかった方もいます。けれど「ほかに仕事がなく、仕方なく介護職を選んだ」「介護は誰でもできるから」という正直な気持ちを面接でしゃべると、事業者側も採用しにくくなります。

「介護業界に興味があった」「高齢者のお世話がしたい」という理由でまとめる方が面接官に与える印象も違いますね。

御社で学び、成長したいという理由は弱い

介護職未経験者の場合、どうしても最初は先輩の指導を受けなければ仕事ができません。ところが介護業界は深刻な人手不足。ゆっくり丁寧に指導してくれる事業所は少数派です。

「御社で学び、勉強させてほしい」という消極的で受け身な姿勢ではなく「先輩の仕事を見てどんどん吸収する」という意欲を、前面に出す必要があります。

シフトに対して注文を付け過ぎると不採用に

介護業界は24時間365日稼働しているので、夜勤や交代勤務、早出、遅出などシフト制がメインです。とくに正社員は必ずシフトに入るため、変則勤務ができない場合は採用率がさがる可能性があります。

面接の時に「土日出勤することありますか?」「夜勤はどのくらいありますか?」と聞くと、あまり働けないのかな?と思ってしまいますので、「どのようなシフトで働くことになりますか?」と、ざっくりした質問内容にした方が良いです。

向上心がない人は落ちる可能性が高くなる

施設の介護職員は無資格でも仕事ができます。ところがなかには「無資格者は数年以内に資格をとってほしい」という方針の老人ホームの場合、資格をとることが前提で入職することになります。

介護職員初任者研修は難しい資格ではないのですが、講習が長く取得に時間がかかるのがデメリットです。面接時に「資格は絶対取らないとダメですか?」というと、採用が見送られるリスクもあります。

入職条件ばかり聞いてくる人は印象が悪い

面接時に「休日数は?給与は?待遇は?」と入職条件をこと細かに確認したい気持ちはわかりますが、正直、介護業界はそれほど待遇がよくありません。

「給与は月30万円以上、週休2日」など、介護業界では考えられないほどの好待遇を期待する志望者には、かなり高い確率で「採用不可」の通知がくることになります。

好待遇を期待しているならほかの業界を選ぶ方がいい、と判断されてしまうのです。

前職や前職の人間関係の悪口をいう人は敬遠されがち

「前職はいじわるな先輩と上司がいて最悪でした」「給与が低くてやっていられませんでした」と、前職の悪口を連発するのは控えましょう。転職先の給与が安い場合、同じように辞めていくと判断されるからです。

前の職場を辞めた理由は「自分の能力をもっと試したいから」「介護業界で活躍したいから」と前向きな理由にしておく方が、意欲的だと判断され有利です。

介護専門の転職エージェントを利用する

人材不足の職種は、必ずといっていいほど、専門の転職エージェントのサービスが存在しています。カイゴジョブやかいご畑など、一般転職の転職サイトではなく、介護専門の転職エージェントを利用して、求人紹介、面接対策、入職条件の交渉を行うのが賢い就職・転職活動の方法だと思います。